マスコミなどでインターネットが話題になるのは、アダルト画像、インチキ通販、ネズミ講など、あまり芳しくないケースが多い。
アメリカのミステリー界でも、インターネット犯罪を扱った小説が増加している。グレッグ・アイルズ「神の狩人 上・下」(講談社文庫)などもそのひとつだろう。会員制ネットワークを利用して、ネット上を自在に動き回る連続殺人犯の話で、なかなか読ませる。
本来インターネットは、資料の検索や、小誌のようにだれもが容易に情報を発信できるところに利点があるのに、一部の不心得者たちのためにイメージダウンになっているとしたら残念だ。(1998.11.16)
- グレッグ・アイルズ「神の狩人 上・下」(講談社文庫)
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