先日、近くの公園で7、8人の子供たちがサッカーをして遊んでいた。子供たちが集団で遊んでいるのを見るのは久しぶりのような気がする。
最近の子供たちは、塾通いが忙しいのか、テレビゲームを楽しんでいるのか、外で遊んでいる姿をあまり見かけない。昔は、空き地があれば、いくつかのグループが場所を取りあったものだが……。お手軽な遊びとしてSケンというのがあった。地面に大きなSの字を描いて、陣取りをする遊びだ。陣地以外の場所ではケンケン(片足跳び)で戦うことから、「Sケン」または単に「S」と呼ばれていた。
昔は物がなかったから、Sケンや水雷艦長、馬跳び、缶けり、釘刺しなど、道具を使わないか、使っても身近なものをうまく使って遊んでいた。(1999.2.2)
- 草野のりかず「 ぼくらの三角ベース」平凡社
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