Oー157では真犯人の疑いをかけられているカイワレ大根だが、昔は家庭の食卓にはのぼらなかった。歴史的には、江戸時代からあるが、つい最近まで高級料亭のお吸い物に使われていた程度で、現在のように生で食べるカイワレ大根が生まれたのは、1980年、静岡県焼津市の海洋牧場が大量生産を始めてからだ。
工場では、発砲スチロールの箱の中で水耕栽培し、種をまいて1週間で出荷する。花が咲く前に出荷してしまうのだから、当然種はできない。種は、主にアメリカ、若干イタリアから、ほぼ100%輸入している。
カイワレは正式には「大阪四十日」という大根の一種で、ちゃんと栽培すれば大根になる。
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