刑務所とは-雑学大事典-け


刑務所


去る6月19日、鈴木宗男議員が逮捕された。彼は今、塀の中(東京拘置所)にいる。ところで、拘置所や刑務所といった、いわゆる「塀の中」はいったいどうなっておるのか?とは、誰しも関心を持つところだ。(私だけか?)

「塀の中」については、これまで安部譲二「塀の中の懲りない面々」(文春文庫)などを筆頭に、書籍やテレビ番組などで、数多く紹介されているが、もう一つ実態がつかめない。ところが、いい本があるんだな、これが。花輪和一「刑務所の中」(青林工藝舎)がそれだ。花輪氏はもともと怪奇幻想マンガで知られるが、趣味が高じて拳銃不法所持で3年間の獄中生活を送る羽目になった。出獄後、記憶を頼りに拘置所や刑務所の様子を微にいり細にいり再現したのが、この獄中実録マンガというわけだ。

彼は、同書の中で、「一生ここにいろと言われたらどうするか?」「う~~ん。まあ三日もワンワン泣けばあきらめつくな・・・」と自問自答している。結構、居心地がいいということになる。刑務所に入りたいがために犯罪を犯す人がいると聞くが、むべなるかな。(02.07.03)
- 花輪和一「刑務所の中」(青林工藝舎)

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