ホチキスが登場してくるまで、書類とじの主役はクリップが務めていた。今でも、書類に穴があかないし、取り外しが容易ということもあって、けっこう重宝がられている。
クリップを発明したのはアメリカ人で、あるときバス停でバスを待っている間に、手元にあった針金を何げなくクルクル巻いて遊んでいるうちに思いついたのだという。さっそく特許をとり、企業に託したところ、便利な上に価格も安かったので、大量に売れ、その発明者は巨万の富を得たという。
ダブルスター社製とホチキス社製の2種類が主流で、日本では1904年(明治37年)ごろに流行した。
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