缶コーヒーのテレビCMに登場するなど、いまやK-1はメジャーなスポーツとして定着した。格闘技、空手、キックボクシング、そしてなによりも極真会館の頭文字KとNo.1を組み合わせて「K-1」と命名された。
極真会館の創始者と言えば「空手バカ一代」などの伝記マンガで知られる大山倍達だ。彼はいわゆる「在日」から日本に帰化した人だが、同胞には出身がわかるようにあえて「倍達」という名前をつけた。朝鮮民族はかつて「倍達民族」と呼ばれていたのだ……。
彼が存命中の極真カラテは、まだまだキワモノの域を出なかっただけに、現在のK-1の隆盛をみたら、どんなにか喜んだだろう。(1998.10.31)
(なお、K-1の裏話を知りたい人は「噂の真相」12月号を参照のこと。あまり喜んでばかりもいられないようだ)
- 原尻英樹「『在日』としてのコリアン」講談社現代新書
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