昨年、流行語大賞を受賞した「だっちゅーの」といえばパイレーツだが、2人の名前を正確に言える人は少ない。(浅田好未と西本はるか、が正解)
実際、流行語大賞の記念の盾には「浅田」の名が「浜田」になっていたというからお笑いだ。もちろん、これは校正ミス。字の音が同じだったり、形が似ていたりすると校正ミスを起こしやすい。正月に読んだP.コーンウェルの「業火」(講談社文庫)でもそんな例を見つけた。「紙(髪)を赤く染め」(p.86)と「汚れた作業者(着)」(p.405)など、その典型的な例だろう。
もちろん、あら探しをしようと思って小説を読んでいるわけではない。校正ミスというのは、リラックスしているときの方が、意外に見つかるのだ。(1999.1.5)
- P.コーンウェルの「業火」講談社文庫
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