オリンピックで日本選手が金メダルをとれば、当然日の丸が掲揚されるし、君が代も吹奏される。いつも思うのだけれど、君が代は、歌としては尻切れとんぼの感じがしないだろうか?
1881年(明治14年)に刊行された「小学唱歌集」には、君が代の原歌が載っている。
1番:
君が代は ちよにやちよに さざれいしの 巌となりて こけのむすまで 常盤(ときわ)かきはに かぎりもあらじ
2番:
君が代は 千尋(ちひろ)の底の さざれいしの 鵜のゐる磯と あらはるゝまで かぎりなき みよの栄を ほぎたてまつる
君が代がいまの形になったのは明治30年代という。なお、原歌については、古今和歌集、和漢朗詠集など諸説がある。
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