和菓子屋を営んでいた知人が店をたたんだ。商品がコンビニに大量に流れて、個人商店では仕入れが思うようにいかなくなったからだ。
西友やダイエーなど大手スーパーの経営が思わしくない中、コンビニひとり気を吐いている。スーパーが不振なのは、若者が利用しないからだ。コンビニなら5分で済むところを、スーパーだと小一時間かかってしまうことがよくある。例えば、本と弁当を買うとすれば、まず売り場が離れているし、双方のレジで何分も待たされる。値段が多少高くても、若者はTime is money.なのだ。
街を歩いていると、先日まで酒屋や八百屋だったところがコンビニに変わっていたりする。いくらコンビニが売れるからといって、これほど競合すると共倒れの心配もあるだろう。(1999.2.12)
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