近くの公園で、毎朝のようにゲートボールを楽しんでいる人々がいる。常々疑問に思っていたことだが、ゲートボールを楽しむ人々というのは、どんな人たちなんだろう。
ゲートボール発祥の地は北海道芽室町。1947年(昭和22年)に鈴木和伸がクロッケーをもとに考案したもので、本来は子どもたちのために作られたスポーツだ。運度量が少ないこともあって、お年寄りのスポーツとして普及したが、これに飛びついた人は、進取の気性の人なのか、年寄りだからゲートボールという固定観念の人なのか。
少なくとも、団塊の世代は年をとっても、今まで通りテニスやゴルフやスキーを楽しむだろう。現在ゲートボールをしている人たちは、世代的にこうしたスポーツとは縁の薄かった人たちなのかもしれない。(1999.8.5)
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